当たり前のことができる幸せ
たまには真面目なことでも書くか。
今、トイレにも1人で行けない状態である。
いちいちナースコールで看護師を呼んでお手洗い。
尿管カテーテルが取れたので、お手洗いに行けることになった。
そこで用を済ませて、手を洗う。
手を洗う。
これがものすごく久々で、なんかもー嬉しくて。
おしぼりでも清潔さは保てるかもしれないが、手を洗うって気持ちいい。
水が流れて、ハンドソープで手を洗って、そこにペーパータオルがあって。
なんて気持ちいいんだろう。
5日ぶりにお風呂に入れるという。
髪カユカユ、体くさい。
どんよりする。
ヘルパーさんが来てくれる。
体をごしごし洗ってくださる。
シャンプーしていたとき、手の感触が爽快である。
「あと10キロ痩せたら美人さんよ」
どうでもいいことを言われる。
病棟は高齢者がほとんどなので、若い患者をからかうのも楽しいかもしれない。
お風呂から出ると、体がスベスベしていて。
ああ、サッパリしたってこのこというんだな、としみじみ。
これを一人でできたら、それは当たり前だったかもしれないけど、大変幸せなことだなぁと。
歩けるようになったら、毎日入りなさいと言われた。
本当にそうしたい!